常緑樹林内に生える多年草。高さ15〜30cm。当山域では林内の薄暗い場所でよく見かける。日陰に咲くので黒く見えるが濃い紫色の花だ。花期は6〜7月。
 その他の山で見つけたランの仲間はこちらです。参考までに和名順の一覧を用意しました。

ラン科クモキリソウ属
学名:Liparis nervosa

●カバー写真
【撮影日時】 2023年6月17日@明星山(久留米市)
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●全体
【撮影日】2020年7月2日
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●葉
 葉は広楕円形で先はとがり、長さ5〜12cm。
【撮影日】2020年6月12日
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【撮影日】2021年5月13日
 前年、前々年の葉が越冬して残り、新しい葉が2枚出てから花をつける。
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●花
 花茎は高さ15〜30cm、暗紫色の花を5〜10個総状につける。萼片は披針形で長さ約1cm。側花弁は線形。唇弁は倒卵形で長さ約1cm、反曲し、先端はへこむ。基部に2個の針状突起がある。ずい柱は直立している。
【撮影日】2019年6月14日
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【撮影日】2020年7月8日
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【撮影日】2020年7月2日
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【撮影日】2021年6月7日
 まだ開花始めなので定かではないが、緑色タイプが見つかった。
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 通常の花と違い上下が逆転している。唇弁が上にあり、背萼片が下に突き出ている。唇弁の中央に本来の紫色がわずかに残っている。
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【撮影日】2022年6月22日
 緑色タイプと通常タイプの花が混在していた。
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●果実
【撮影日】2020年11月9日
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【撮影日】2021年3月1日
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