山野の林内に生える高さ10〜25cmの多年草。キンランササバギンランより全体にやや小型。茎頂に白色の花を数個つける。花期は4~5月。キンランと比べると開花時期はわずかにい。よく似た白い花にユウシュンランササバギンランがある。ユウシュンランの花は上向きに咲きよく開く。また唇弁の中央裂片の隆起線は3本である。ササバギンランはやや大型で、長い苞葉が花序より上に突出る。
 なお、環境省の登録はないがレッドデータブックでは多くの県で絶滅危惧種に登録されている。福岡県のレッドデータブック2011では絶滅危惧Ⅱ類に分類されている。
 その他の山で見つけたランの仲間はこちらです。
参考までに和名順の一覧を用意しました。

ラン科キンラン属
学名:Cephalanthera erecta

●カバー写真
【撮影日】2022年5月7日
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●全体
【撮影日】2020年5月
202005

【撮影日】2020年5月
202005

●葉・
 葉は長さ3~8.5cm、幅1~2.5cm。花は白色で半開きのまま終わる。苞は短く、長いものでも花序より短い。萼片は長さ7~9mmの披針形。側花弁は広披針形で萼片よりやや短い。唇弁は3裂し、中裂片は幅の広い楕円形で短く尖る。
【撮影日】2023年5月3日
 高さ40cmほどの大株。花は18個くらいついている。
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【撮影日】2023年4月20日@久留米市
 標高60mの竹林内で見かけた。
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【撮影日】
2020年5月
202005

202005

【撮影日】2021年4月下旬
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●果実
【撮影日】2020年5月
 若い果実。結果率が個体数の多いキンランと比べると高いように見える。
202005

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